- 開催趣旨
- 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会(以下、当協会)は、公益財団法人ダスキン 愛の輪基金、独立行政法人国際協力機構からの委託を受け、主にアジア太平洋地域の障害当事者 を日本へ招聘し、母国・地域において障害者リーダーとしての活躍を企図した研修事業を約20年 以上にわたり実施して参りました。研修を終えて母国・地域に戻った元研修生達は、それぞれの 国や地域で障害者の教育、就労などの権利に関する啓蒙活動を通し、社会における平等の実現を 目指した運動を展開し、中には母国政府の障害者政策決定の一翼を担うまでに成長した者も出て 参りました。
- そこで当協会と日本財団との共催により、彼らの活動を日本社会に広くアピールし、且つ新た な連携を誘発するためのフォーラム開催を企画致しました。まず障害者リーダー育成事業の元研 修生(7つの国・地域より7名)をスピーカーとして招き、彼らがアジア太平洋地域の障害者運動 で果たした役割とその軌跡について報告させて頂き、その成功要因について考察いたします。更 に彼らの運動の一層のステップアップを図るための新たな方策として「社会起業による団体の持 続性確保や雇用創出」の可能性と展望について日本の識者も交えて検討致します。 政府の障害者政策決定の一翼を担うまでに成長した者も出て 参りました。
- 昨今、CSR(Corporate Social Responsibilities:企業の社会的貢献)、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)、SRI (Socially Responsible Investment:社会的責 任投資)といったキーワードが日本社会でより一般化する中で、これらを追い風とした社会的課 題解決の必要性が市民社会や民間セクターからも強く意識されるようになりました。加えてアジ ア太平洋地域と日本の相互交流の緊密化を通じて、同地域の障害者と日本の障害者団体や民間企 業、個人が直接手を取り合う可能性も広がって参りました。
- このような時代的背景の変化を受け、かつ2020年のオリンピック・パラリンピックの開催を一 年半後に控えたこのタイミングで、本フォーラムが元研修生と障害問題に関わる関係者との新た な連携の形と社会変容のモデルとなるきっかけとなり、日本及び世界の障害者問題の解決への一 助となることを祈念しております。皆様の業務および活動におけるヒントや日常生活における課 題共有のきっかけをご提供できれば幸いです。
- 公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
- PROGRAM(1) 2月2日(土)
- ＊敬称略
| 9:30 | 開場 |
| 10:00〜10:25 | 来賓挨拶1 石井 靖乃 [日本財団 特定事業部 部長] 来賓挨拶2 宮原和之[ダスキン愛の輪基金 専務理事] 主催者挨拶 松井亮輔[日本障害者リハビリテーション協会 副会長] |
| 10:30〜11:30 | 基調講演 「バリアバリュー〜障害を価値に変える」 株式会社ミライロ 代表取締役社長 垣内 俊哉 |
| 11:30〜13:00 | 昼食休憩 |
| 13:00〜14:20 | セッション1 「社会包摂に向けたアジア太平洋地域の障害者運動の軌跡」 ＜モデレーター＞ 小林 昌之 [日本貿易振興機構 アジア経済研究所 新領域研究センター主任調査研究員] ＜ゲストスピーカー＞ ネイ・リン・ソウ[ミャンマー自立生活センターイニシアチブ事務局長:ミャンマー・肢体障害] エヴァ・ナンギオ[フィジーろう協会業務マネージャー:フィジー・聴覚障害] オンダラフバヤール・チョロンタダワ[ユニバーサルプロクグレス 自立生活センター代表：モンゴル・肢体障害] |
| 14:40〜16:00 | セッション2「障害者団体の組織能力強化に向けた取り組みとその成果」 ＜モデレーター＞ 五井渕 利明[CRファクトリー理事] ＜ゲストスピーカー＞ サミス・メイ[プノンペン 自立生活センター事務局長 :カンボジア・肢体障害] チュン チェ・リン/林 君潔[台北市新活力自立生活協会事務局長:台湾・肢体障害] 原 康子[ムラのミライ研修事業チーフ・認定メタファシリテーショントレーナー] |
| 16:00〜16:05 | 挨拶 森壮也[日本貿易振興機構アジア経済研究所新領域研究センター・主任調査研究員] |
| 16:05〜16:20 | 交流会準備 |
| 16:20〜17:50 | 交流会 |
- PROGRAM(1) 2月3日(日)
- ＊敬称略
| 9:30 | 開場 |
| 10:00〜10:10 | 開会挨拶事項(事務&連絡局より) |
| 10:10〜11:30 | セッション3 「国境を越えた障害者のネットワーク構築が生み出す価値」 ＜モデレーター＞ 黒田 かをり[CSOネットワーク 事務局長/理事] ＜ゲストスピーカー／コメンテーター＞ シャフィック・ウル・ラフマン[マイルストーン 障害者協会代表:パキスタン・肢体障害] 廉田 俊二[メインストリーム協会代表:日本・肢体障害] 長田 こずえ*[名古屋学院大学 国際文化学部教授/元ユネスコパキスタン所長] |
| 13:00〜14:20 | セッション4 「障害者自ら仕事をつくる起業というオプション」 ＜モデレーター＞ 原田 紀久子[アントレプレナーシップ開発センター理事長] ＜ゲストスピーカー＞ ナムチョック・ペットセン[フォーオールエイブル代表 :タイ・肢体障害] 尾中 幸恵[コーヒーハウスCODA 店主:聴覚障害] 初瀬 勇輔[ (株)ユニバーサルスタイル代表 取締役/(株)スタイルエッジ MEDICAL代表取締役:視覚障害] |
| 14:40〜16:00 | セッション5 「社会課題解決に向けた投資資金提供の流れをいかにつくるか」 ＜モデレーター＞ 伊藤 健[慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任講師] ＜ゲストスピーカー＞ 鈴木 真里[公益信託アジアコミュニティトラスト チーフプログラムオフィサー ] 功能 聡子[ARUN合同会社 代表] 松原 稔 [(株)りそな銀行アセットマネジメント部 責任投資グループ グループリーダー] |
| 16:00〜16:05 | 挨拶 平野 みどり[DPI日本会議議長(ダスキン障害者リーダー海外研修派遣事業第10期生)] |
| 16:05〜16:20 | 交流会準備 |
| 16:20〜17:50 | 交流会 |